それでも、まだ。
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ーー6月24日
セシアは順調に成長中。
最近は元気がありすぎて手を焼くほどだわ。…でも、そんな姿を見てると母としてはとても嬉しいわ。
ーー6月30日
今日もみんな元気に過ごしてた。
ベルガとナージャはあいかわらず仲がいいわ。今日も一緒に特訓してた。…体は壊さないようにほどほどにね。
ーー7月2日
セシアはもうすぐ4歳になる。
何をしてあげようかしら。甘いもの大好きのセシアだから、うんと甘いケーキ作ってあげようかな。…きっと、マダムも手伝ってくれるわ。
ーー7月7日
今日は七夕。みんな何をお願いしたのかしら?レン君とジル君はお互いのを見ようとして、喧嘩になって、アヴィルに怒られてた。仲良くしなきゃだめよ?
ーー7月13日
今日はセシアの誕生日!
みんなお祝いしてくれて嬉しそうだったわ。これからも、元気に過ごしてね、セシア。
ーー8月11日
最近セシアとレン君がすっかり仲良くなって、まるで兄妹みたい。
ジル君がちょっと羨ましそうにしてる。
嫉妬しちゃダメよ?みんなで仲良くしてね。
ーー9月23日
今日、この世界に人間の女の子が迷いこんだ。とっても可愛くて、そしてちょっと不思議な子。…早く、元の世界に帰してあげないと 。
ーー9月24日
訳あって、女の子がしばらくこの組織にいることになったわ。私は大歓迎!
名前は、紗羅って言うの。とってもいい名前ね。みんな、仲良く出来るといいけど…。
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『………』
暫く神田は、何も考えることが出来なかった。
バックの中に手を入れると、一枚の写真を取り出した。
…幼いセシアと、セシアの母の写真である。
9月24日以降の日記は、破れていて読むことは出来なかったが、これで一つはっきりした。
『…セシアは、元々はこの世界にいた時期があったんだ……!』
しかし、どうして〈セシア〉なのだろうか。〈結菜〉ではないのだろうか。
そして、セシア自身どうして母の存在を覚えていないのか。
そしてもう一つ。
『……紗羅さんって誰だろうな…?』
神田は頭を抱えた。
…分からないことが多すぎる。
膝の上ではシロが不思議そうに神田を見上げている。
ーーもしかしたら、組織内には他にもこのような隠し部屋のようなのがあるのかもしれない。
『書斎から、もうちょっと探してみよう!』
そう決心した神田は、膝の上にいるシロの足を素早く手当てし、地面に下ろすと、走ってもと来た道を戻って行った。