SADP



それからジロウくんは私が
作ったご飯を運んでくれた。


「みんな、ご飯だよ」


みんなが席についた。

「‥は?
何してんの」

私の目の前には
制服を着たソウ。


『‥あ?』

ソウは鬱陶しそうに
席についた。



「何で制服着てんのよ』

私はソウを睨みつけた。


『‥お前には関係ねぇーだろ』


ソウは
目も合わせてくれない。



『2人とも落ち着いて?ね?』

ケイくんが私たちを
宥めるように言った。


「‥‥‥」
『‥‥‥』



「‥私、ソウが学校行くなら
1人で学校サボるから」

『‥は?』



『カナちゃん、言いすぎだって。
ソウはカナちゃんのために
学校行くっつってんのに』


「そんなの頼んだ覚えない。
いい迷惑だよ。」


胸が苦しかった。
こんな嘘つきたくなかった。


『カナちゃん!
いい加減にしなよ!』

ケイくんが叫んだ。
< 67 / 74 >

この作品をシェア

pagetop