キミのことを ずっと
雨が降る中、無言で歩く私達。


私、何で本田さんと一緒に帰っているんだろう……


「玲子さん、怒ってる?」


本田さんは歩くスピードを緩め、私の顔を覗き込む。


「えっ?何でですか?」


「だって、ずっと黙ってるし」


本田さんとあまり関わりたくなかった私。


だから、それは喋る事がないだけで……


なんて、そんな事を言えるわけでもなく


「怒っていませんよ?」


ってゆうか……


さっきはいろいろな事にびっくりして、気付いていなかったけど


「私、名前言いましたっけ?」


私は自己紹介の時“森本”としか言っていない。


それに周りも……


元担当だった青山さんですら“玲ちゃん”と呼ぶ。


なのに、本田さんはさっきからずっと“玲子さん”と呼んでいる。


なんで私の名前知ってるの?


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