人心は、木漏れ日に似る
ほのみは微笑んだまま、壁にもたれた。

「海里君が、あそこにいたから。

別に海里君でなくても、誰でもよかったんだよ?

でも海里君が、冬乃ちゃんを探してくれる人でよかった」


多分、と海里は思う。

ほのみがランダムに話し掛けても、冬乃探しに協力してくれる人物に当たる確率は、決して高くない。


同校の生徒とつるんで話している方が、間抜けな生徒探しよりも、ずっと楽で楽しいに決まっている。

『人探しを手伝ってくれない?

星園の子が1人、まだ帰ってないらしくて!』


『は?なんで私が?』



ありうる。


ほのみが海里を捕まえられたのは、幸運なことだったのだろう。



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