ただ今、政略結婚中!
昨日のこと、怒っていないの……?


それとも、ジョンと樋口さんがいるから気を使っているの?


昨晩とは全く違う隼人さんに戸惑う。


「あ、ありがとう……」


言っている間に、私の頬の汚れをふきとられた。


恥ずかしくてオレンジジュースのストローの先を口に含んだ時、隼人さんが私の耳に顔を寄せた。


「本当は舐めとってあげたいんだが」


持っていたグラスがストンと落としそうに……。


隼人さんがすかさずグラスを受け取る。


「バ、バカなこと言わないでくださいっ!」


私しか聞こえていなかったよね?


頬どころか、耳まで熱くなっていくのがわかる。


今日の隼人さん、おかしいよ……。


そんな私達をじっと見ているジョンの視線に気づかなかった。


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