ただ今、政略結婚中!
隼人さんは私を通り越し、先を見ている。


「?」


「ジョンと樋口君だ」


振り返ると、すぐそばに彼らが来ていた。


私が振り向くと、ジョンが気づいて笑みを浮かべながら近づいてくる。


「こんばんは。よい時間を過ごせましたか?」


ジョンが私達ににこやかに聞く。


「はい。とても楽しかったです」


隼人さんは何も言わないので、私が答える。


「ここでプールとお酒なんて、ロマンチックですね?」


グリーンのサンドレスを着た樋口さんが言う。


昼間の雰囲気とは違くて、今の樋口さんは柔らかい感じだ。


「一緒に飲みたいところなんだが、これから彼女を口説くところでね」


く、口説くっ!?


隼人さんの言葉に目が大きく見開いてしまう。





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