ただ今、政略結婚中!
「集中し過ぎ」


麗香が近づいてくる。


「隼人さんに電話したのね」


疑問形ではなくて断定した麗香の言葉に、料理の手を止める。


「うん。なんで分かったの?」


「どこでどう調べたのか、隼人さんから私に電話かかって来たのよ」


「え!」


驚いて手に持っていた種がボウルの中にボトッと落ちる。


「どうして……?なんて?麗香、何を言ったの!?」


「落ち着いて、何も言ってないから」


一気に血の気が下に降りていく感覚に、身体がよろめいて台に手を付く。


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