ただ今、政略結婚中!
「何やってんのよ……寝ながら聞いてよ」


麗香は私をソファの上に無理やり横たわらせた。


「亜希は良かれと思ってやったことだけれど、本当に隼人さんの為になると思う?付き合っていたのは事実だし、本が出てもそんなの一時的に騒がれるだけで、世間はすぐに忘れるわよ。あの女に踊らされちゃだめよ。彼クラスの人なら仕事なんて、どこでもやっていける 経済新聞にカンクンのホテルを紫藤不動産が買収し成功したって今朝、載っていたわよ。すごいじゃない、それほど仕事が出来る彼なんだから、あの女に負けやしないわよ。こんなことでつぶれる人じゃないと思うよ」


麗香のいうことはわかるけれど……自叙伝が発売されたら、影響は大きいはず。


「亜希……隼人さんを愛しているんでしょう?愛しているのなら、支えてあげなよ」


こんなに悩んだのに……麗香のいうことは的を得ていて……。


私の心はざわざわと揺れ動く。


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