ただ今、政略結婚中!
「なんだい?それに隼人って呼ぶんだろう?」


「まだ慣れなくて……それよりね?」


「ん?」


「……赤ちゃんが欲しいの」


「親父達を喜ばせたくてそう思うのなら気にしなくて良いんだ」


お義兄さん夫婦に何年も赤ちゃんが出来ないから、確実におふたりは私達に期待している。


「違うよ。私が心から欲しいと思っているの。ニューヨークで言ったことは嘘なの。別れなきゃいけないと思っていたから……隼人さんはどう思う?赤ちゃん、欲しい?」


「あぁ。欲しいよ。亜希に似た可愛い女の赤ん坊が」


「えっ!?それはダメっ。隼人さんに似たカッコいい赤ちゃんを産むんだからっ」


「お前、赤ん坊がカッコいいわけないだろ?可愛いんだ」


「あ……ごほっ、と、とにかく、赤ちゃん賛成だよね?」


にっこり笑みを浮かべて尋ねると、腰に腕が回って隼人さんの上に乗せられてしまう。


「きゃっ」


素肌を白い上掛けが滑っていく。


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