ただ今、政略結婚中!
背筋がピンとしたウェイターにすぐに案内された部屋は6人掛けのテーブルが置かれた個室だった。


個室に案内されて驚いたけれど、何よりも驚いたのは大きな窓からピンク色のイルミネーションがきれいなクリスマスツリーが目に飛び込んで驚き窓に駆け寄る。


暗闇にキラキラ光るツリーに、感嘆の溜め息しか出てこない。


2階から見ているし、小高い場所にツリーがある為、見ている人が邪魔にならない。


部屋に流れるホワイトクリスマスの曲が、更にクリスマスのムードを醸し出している。


そこへウェイターが飲み物を運んできた。


ウェイターは飲み物を置いただけですぐにドアの向こうへと消えた。


「ここからの方がゆっくり見られるだろう?」


声にやっとツリーから目を離して振り返る。


隼人はグラスにピンク色のシャンパンをグラスに注いでいた。


「うん 寒くないし ありがとう」


しかし、帰国してクリスマスを過ごしたことがない彼に、このようなロケーションを知っているなんて首を傾げてしまう。


隼人のニューヨーク滞在中にこのホテルはオープンしているし……。


そんな事を考えていると、隼人がグラスを両手に持って私の方へやってきた。


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