ただ今、政略結婚中!
「そうね 新婚の頃って気になるわよね 一日の大部分は自分の知らない場所にいるから」


懐かしむような表情になった裕美さんは、フッと笑みを浮かべた。


「モテるから、ケンカもした事あるのよ」


「えっ?」


「まあ、私達のことは置いといて、隼人さんが心配なの?」


私は2着のスーツの話をした。


「今日も忘年会なんですよ、今度は部署の」


「偶然を装って、行ってみたら?」


裕美さんの提案に目を見張る。


「そんな場所に偶然を装ってって、無理があります」


私は突拍子もない話に大きく首を振った。


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