ただ今、政略結婚中!
「裕美さん、お時間があったら、お茶していきませんか?」


「ええ じゃあ少しだけ、お邪魔するわね」


裕美さんを招き入れて、私はスーツを隅に置いてからキッチンに入った。


「暖房入っているの?」


裕美さんがソファーに座ると訪ねてくる。


「え?いいえ」


「暖かいわ 大きな窓のせいね 日差しが入るから暖房いらずね?」


「お天気が悪い日は寒いですよ~」


笑いながら言い、ティーカップに紅茶を淹れてキッチンを出る。


「亜希さん、何か悩み事でもあるの?」


テーブルにティーカップを置くと裕美さんが口を開いた。


「……裕美さん、……誠也さんも素敵だからモテますよね?」


躊躇いながらも、聞いてしまう。


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