ただ今、政略結婚中!
「また~ こんな所で恥ずかしがってもしょうがないでしょう?それともそこでナンパされた子とか?」


「おい!佐藤!」


健ちゃんが慌てて言う。


「違います!」


もう一度否定しながら、鋭い視線を感じた。


その方向を見ると、無表情の隼人が座っていた。


やはり隼人の周りには女性が座っている。


目を見張ったまま、隼人に向かって首を振る。


泣きそうになる所を、グッと堪えて「失礼しました!」と言い出て行こうとした時、隼人の声が聞こえた。


「阿部、お前の彼女に入ってもらえ」


「えっ?」


健ちゃんが呆気にとられて、隼人を見た。


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