ただ今、政略結婚中!
ホテルに着いても手を引かれ、ロビーを通り過ぎる。


隼人は先日のフランス料理の店にそのまま入る。


「いらっしゃいませ 紫藤様」


背筋正しいタキシードを着た男性が、私達に頭を下げる。


「コートをお預かりします」


隼人は私のコートを脱がせると、自分のコートを脱いだ。


クローク係にコートを渡した支配人は私達を案内した。


「ご用意は出来ております ごゆっくりお楽しみ下さいませ」


先日の個室の前で来ると、扉を開けて支配人はそう言って私達を中に進ませた。


テーブルにはクリスマスの雰囲気が漂うお料理が並んでいた。


シャンパンクーラーに入ったシャンパンもある。


「隼人……?」


部屋の中は程よい薄暗さで、ロマンチックなムード。


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