ただ今、政略結婚中!
隼人さんはそんな私を見ながら口元に笑みを浮かべて近づいてくる。


「こ、来ないでください」


「昨日はそんなこと、言っていなかったな」


ベッドの端に腰をかけると、私の頬に長い指が伸びる。


「どうやら孫を見せる日は遠くないかもな」


「孫?」


ってことは……避妊しなかったってこと?


「あぁ。期待されている孫だ」


じっと見つめられ、動けずにいると唇が重なった。


「んっ……」


覚えている限りでは、今が一番優しいキス。


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