ヤンキー彼氏と裏の顔
暖かい窓際の席にふわふわと意識を飛ばしながら話を聞く。
「んじゃあ今日は…」
そう雛田先生が締めくくろうとしたとき、
タッタッタッタッタ
激しい足跡が廊下の遠くから聞こえる。
遅刻生徒…?
みんな興味津々に廊下側に目を向ける。
バァン!!
いきなり開いた扉にみんな目を丸くした。
…そして入ってきた人にも。
「…恭真」
呟くと恭真の視線はすぐに私に向いた。
「美穂てめぇ…」
殺気だった、今にも飛びかかりそうな猛獣、恭真に雛田先生もうろつき気味。