ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて
【遠くても繋がる】
ケータイが鳴った。
『ミナナー』
「……」
出るなりに聞こえた呑気そうな声には、少々いらつきを感じる。
何せ、夜中だ。
ノンレム睡眠もそこそこにいい具合で寝ていたのに、無理やり起こされれば機嫌も悪くなる。
「ただ今、留守にしております。発信音のあとにメッセージをどーぞ。はい、ぴー」
『愛している愛している愛している愛している』
「なんですか、その呪いみたいな言葉は」
『いやぁ、留守電に入るだけ俺の気持ちを込めようと思って。俺がいなくて寂しがっているミナナが、ふとケータイのメッセージを聞いたら、俺の愛言葉に涙して喜ぶシーンを演出したくてね』
「留守電じゃないと分かっている時点で、演出ぶち壊しですがね」