ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて
【生活基盤は君の隣】
端的に言ってしまえば、特に他意はなかったのだ。
「どうぞ」
「お邪魔します」
招かれたのはマンションの一室。階級としては中の上と言ったところか、並みよりは上な彼の自室にミナナは来ていたのだった。
言ってしまえば、初めてである。
何のことはない。ミナナはいつも“迎える側”だ。
毎日のごとく来る彼をミナナが自室に招くので、ミナナから彼のもとに来るという行動は起こさないのだ。
なぜ、今日に限ってと言われれば、先刻あるように他意はない。
ただ単に、街で買い物をしていたら彼と鉢合わせ(もしかしたら尾行されていたかもしれないが)彼の住むマンションが近いと当たり障りない会話から、なら行こうといった会話の流れになったのである。