ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて


当たり前のごとく、広い部屋だった。


狭い上、更に本棚で溢れる故に狭さを強調させるミナナの部屋とはまったく違っていた。


これならば、家具類を多く置いても、何の問題もないというのに――いかんせん、その部屋には何もなかった。


「ああ、ここは使ってないから」


「あなたの部屋じゃないんですか」


「そうだけど。あくまでもここは、休むだけの場所だから、家具なんてベッドがあれば十分なんだ」


「はあ……」


釈然としない気持ちを持って、進む彼についていく。


カウンター式のキッチンがあるリビングを通り過ぎ、別の部屋に移った。


寝室だ。
ダブルベッドがあり、クローゼットがある部屋。


ようやっとここで、ここが彼の部屋であるという私物を目の当たりにしたわけだが。


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