ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて
体格差においては明らかにミナナは劣る。ミナナに警戒されようが、所詮子猫の逆毛だと鼻で笑うものだが――男はミナナが“弱く”はないと距離を縮めなかったのだ。
銃を持っている。
それだけでなく、ミナナの目付きにも感じるものがあったのかもしれない。
数秒間で男はミナナは見透して、最善の道を選んだのだ。
「観察力に長けているというか。その後に質問されたのですが、私が嘘をついているかどうかも一瞬で見抜いたようでした」
一秒の沈黙があり、その間に男はミナナの真偽を掌握したようだった。
人間は嘘をつくものと、骨の髄まで染み込んでいるのだろう。
「極めつけは、耳です。男が私から目を離した際に、撃とうか迷ったんですよね。――ほら人間って、動揺の際に、無意識に体が動くじゃないですか」