ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて
心の揺らぎは体に出る。
「無意識だから何を動かしたか覚えていませんが、腕なら衣擦れ、足先なら土を擦る音。――まあ、何でもいいから、私が迷ったのをあの人は察した。本当に化け物でしたよ」
寿命が縮んだとばかりに言えば、彼がよしよしと頭を撫でてきた。
「やっぱりミナナは働かずに、俺と一緒に暮らそうよ」
「今までの話がおじゃんになりますね……」
頭にある手を払う。
「そんな危険な目、というか、男に会うんだからさ、大人しく俺と暮らして、幸せになろうよ」
「やですよ。あなたと暮らすとなると十日間ベッド生活じゃ済まされないでしょう」
「記念に一年ほど手錠生活するだけだよ」
「私は自由が好きなんで」
「危険と隣合わせでも?」