ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて
【腕に抱かれて鳴いてごらん】
「いやらしいですね……」
まったくもってそうだった。
――指ばかり、抜き差して。
言葉では冷淡を装うミナナであったが、頭の中は混濁し、何度も声を出してしまっている。
「大洪水」
下から指を取り出した彼は、テカる人差し指と中指をミナナに見せて、彼自身の口に含んでみせた。
恥辱を味わったようで、ミナナは彼から目線を外すも、顎を持たれて、強制的に彼と目がかち合った。
――ほんと、いやらしい。
「大洪水って……、それは液体ですかね……」
ペースを呑まれないとミナナなりに平静を取るが、唇を、舌を、互いに混ぜ込めば、息が荒くなった。
――よくよく考えれば、さっきこの人、口に入れてたよね。