ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて
銃を持っているのは当たり前。懐にあるのだとスーツの僅かな膨らみで見破った。
扉は一つ。ミナナの視線に移る場所にある。
時間は分からず、きつい姿勢で肩がこったあたりから――扉が開いた。
彼だった。
いつもの笑顔はなく、無表情。
氷のイメージで、普段のミナナよりも冷淡に見えた。
別人だ、まるっきり。
「動くな」
扉を閉めた彼に、これ以上近づくなと、ミナナの右にいる男が言った。
左にいる男がミナナに銃を、右の男が彼に銃を向ける。
「これは報復である」
司会進行らしく、右の男だけが口を動かした。
「貴様は我らが組織の副幹部を殺した。我ら組織は多大なるダメージを受け、その損害は大きく、部下へのけじめとして、貴様の首を晒すこととなった」
「……、クッ」