記憶の桜 -栄枯幻世-


「何だ、今の音は!?」




近藤さんが盆に湯呑みとおむすびを乗せたまま、勢い良く障子を開け放った。




後ろには沖田さんもいた。




「ぬぁっ!?」




「へぇ…」




私達の姿を見て、近藤さんは鯉のように口をぱくぱくさせ、その後ろにいる沖田さんは意地悪そうな笑みを浮かべている。







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