記憶の桜 -栄枯幻世-


「まさか、朝からなんて…。大胆ですね、土方さん」



にやりと笑い、また顔を引っ込めた。




その言動と行動が土方さんの怒りを買ってしまう。




「総司ぃぃぃいぃいい!!!!!!!」




彼は廊下に飛び出し、沖田さんを追いかけ始めた。




私も顔だけ廊下に出した。




隊士達は、鬼の形相で走る土方さんと飄々とした態度で逃げる沖田さんを見て、即座に道を開ける。




「何だ、まだやってんのか?あの2人は」




廊下を見つめる私の横に、永倉さん達が呆れた様子で立った。







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