記憶の桜 -栄枯幻世-


「涼、大丈夫か?」



原田さんは私の横にしゃがみ、耳打ちして来た。




多分、大丈夫とは昨晩の事だろう。




彼にも心配かけてしまったようで、申し訳ない。




「はい、大丈夫です」




と私が言うのと同時に―。




「やっ…と捕ま…えたぞ…、総司!毎日毎日何なんだよ、てめぇは!?」




土方さんが沖田さんの襟元を猫のように掴み、彼を連れて来た。






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