記憶の桜 -栄枯幻世-
「だって、土方さんを弄ると楽しいんですもん」
もんって…。
当の本人に反省の色は無い。
「まあ、トシ。少しは落ち着かんか」
「近藤さん!あんたは総司にあめぇんだよ!!」
怒りを鎮めようとする近藤さんを睨みつけ、彼は沖田さんに説教をし始めた。
「よくやるよな、総司も」
確かに、藤堂さんの言う通り、沖田さんは土方さんに何度怒られようが、懲りずに彼に悪戯する。
まさに今がそうだ。
しかも、誰も止めようとしない。
皆、とばっちりを食うのが嫌なのだろう。