記憶の桜 -栄枯幻世-


「す、すいません。何度も見た光景なのに、今日は何か笑えてきて…」




「安心しろ。これからも毎日のように見れる」




「うおっ!斎藤、いきなり現れんな!」




永倉さんは突然現れた斎藤さんに驚き、原田さんの影に隠れる。




「毎日…?」




「そうだよ!此処が涼の家なんだから」




藤堂さんが笑顔で私を見た。




私は自分の居場所をようやく見つけたようだ…。




もう私は独りじゃない…、彼らがいてくれる。




その嬉しさに自然と頬が緩んだ。







< 156 / 412 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop