記憶の桜 -栄枯幻世-
【涼】


隊士の人が芹沢さんの訃報を伝えに来た。



「これが部屋に…」




隊士の差し出した文には、長州の仕業としらしめる内容が書かれていた。




「大丈夫か?」




永倉さんが気遣ってくれたけど、私は頷く事しか出来ない。




私は此処にいる土方さん達が芹沢さんを殺したと知っていたから―。




でも、永倉さん達は彼らが芹沢さんを殺したという事は知らない。




だから、感情を読み取られる訳にはいかなかった。








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