記憶の桜 -栄枯幻世-
「すっげぇ綺麗!」
私の姿は髪型と化粧はあの時と一緒だけど、着ている着物は桜色の布地に白い牡丹が描かれていて、前よりも少し華やかな感じの物だ。
恥ずかしい…、早々に立ち去りたい…。
そう思い、鈴蘭さんに視線を向ける。
『逃げたら、分かってるよね…?』
ひっ…!目が光ってる!!?
声に出してないのに、そんな声が聞こえた気がした。
私は身の危険を感じ、その場に思い留まった。
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