記憶の桜 -栄枯幻世-
【土方】


俺は涼を背負い、屯所まで走った。





門を潜ると、斎藤が庭で稽古をしていた。




「斎藤!悪いが、布団を敷いてくれ」




斎藤は俺の背中でぐったりしている涼を見て、驚いている。




しかし、すぐにいつもの冷静を取り戻し、俺と一緒に涼の部屋に向かった。




布団が敷かれると、涼を寝かせる。




顔色が悪いな…。






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