記憶の桜 -栄枯幻世-
障子が開くと、そこには総司だけでなく、斎藤、平助、新八、原田もいた。
何だ?
幹部が揃って、俺の部屋に来やがって…。
「どうした、何か、あったのか?」
「最近、涼ちゃんの周りを付け回っている隊士がいるんですよ」
総司はいつもの飄々とした態度ではなく、真剣な顔をしていた。
どうやら、残りの奴らも同じ用件のようだ。
「誰か分かったのか?」
俺の問いに総司は首を横に振る。
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