記憶の桜 -栄枯幻世-


「えっ…」




何故、その事を知ってるの?




「どうかなさいましたか?葛葉さん」




何か…、何か言わないと…。




否定しないと、肯定したと誤解されてしまう。




「葛葉さん?」




隊士が私の顔を覗き込もうとするが、伸ばされた手に阻まれた。




「彼は体調が悪いんだ。後にしてあげて」




「お、沖田組長!申し訳ありません」




沖田さんは隊士に構わず、私の手を引き、廊下を歩き出した。





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