記憶の桜 -栄枯幻世-
【涼】


翌日。




私は朝食を取る為に、広間に向かっていた。




広間に入ると、視線が一気に私に集まり、こそこそと何かを話している。




「あの…、葛葉さん」




隊士の1人が、声をかけて来た。




何か戸惑っているようだった。



でも、意を決したように私に質問して来る。




「貴方が女子というのは誠ですか?」




「えっ…」







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