記憶の桜 -栄枯幻世-
それから数日後。
私が養父母と京に帰って来た夜。
「何故、ゆりと涼ちゃんは双子なのに、あんなに違うの!?」
養母の悲鳴に近い声が聞こえた。
それを宥める養父。
「あの2人の子供だから、才能がある子だと思ったのに…。とんだ貧乏くじだわ!あんな子、引き取らなければ良かった!!」
踊りが踊れない――。
それは葛葉一族にとって、あってはならない事だ。
それから養母は私と口を聞いてくれなくなった。