記憶の桜 -栄枯幻世-
泣き止んだゆりは島原に帰ると、門の前に立った。
「ったく、人騒がせな奴らだぜ」
土方さんは泣き止んだゆりに追いうちをかけるように、嫌味を言った。
「ちょっと、土方さん!」
「何だよ」
「何って…っ!?」
私と土方さんのやり取りに、ゆりは笑っていた。
「皆さん、妹をよろし…」
ゆりの言葉が途切れると、彼女の胸を妖しく光る刃が貫いていた。
身体から刃が抜かれ、ゆりは地面に突っ伏す。