記憶の桜 -栄枯幻世-


「ん?」




何やら、屯所の中が騒がしい。




廊下を走る隊士達が何らかの話をしている。




「やっと古高が吐いたんだってよ」




古高って、確か、この前沖田さん達が連れて来た割木屋の商人?




「やっとか…。副長はどんな拷問をしたんだ?」




「聞いた話なんだが、古高を逆さまに吊して、その足の裏に五寸釘を立てて、蝋燭を立てたらしいぜ」








< 255 / 412 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop