記憶の桜 -栄枯幻世-


彼女は中に入って来ると、その場に凛とした姿で正座した。




「話はすべて聞かせて頂きました。私で役に立てるなら行きます」




副長達は険しい顔をしている。



しかし、彼女の目は何の迷いも無い強い意志を持ったものだ。



「分かった、連れて行こう。その代わり、任務の時は俺の指示に従ってくれ」




「はい!」




局長は彼女の同行を許したが、副長は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。








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