記憶の桜 -栄枯幻世-
沖田さんは唇を強く噛み締め、悔しそうに顔を歪めていた。
いつの間にか、宿内は静かになっていた。
戦いは終わったのだろうか…。
「卑…怯だ…ね…、切…腹して…果て…る…なん…て…」
突然、沖田さんの身体がぐらつき、倒れてしまった。
「沖田さん!しっかりしてください、沖田さん!!」
彼を抱き起こすと、沖田さんは気を失っただけだった。
「どうした、涼!」
私の声を聞きつけた土方さんが部屋に飛び込んで来た。