記憶の桜 -栄枯幻世-
【沖田】


土方さんの怒鳴り声を聞き付け、僕は涼ちゃんの部屋の前に来た。




障子の陰に身を隠し、部屋の中の様子を窺う。




そこでは、涼ちゃんが涙を流しながら、食事を取っていた。




もしかして、土方さんの事だからま無理矢理食べさせてるんじゃ…。




「しかし、涼。お前、よく食うな…」




「生きたいなら食えって言ったの、土方さんじゃないですか!」




どうやら、涼ちゃんは自ら食事を取っていたようだ。









< 298 / 412 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop