記憶の桜 -栄枯幻世-
【涼】


それから数ヶ月が経った頃。




幹部達は近藤さんの部屋に集まり、会議を行っていた。




私も部屋の片隅で会議に参加していた。




「屯所も狭くなって来た事だし、屯所移転を考えてる」




「移転って言ったって、何処に移すんだよ、土方さん」




原田さんが眉間にシワを寄せながら、彼に問う。




伊東さん達が加わり、隊士の数が増えた今、屯所は手狭になってしまった。




しかし、新選組を受け入れてくれる所なんて…。




それとも、土方さんは何処か心当たりがあるのだろうか?











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