記憶の桜 -栄枯幻世-
【涼】


「山南さんが切腹…?」




私がそれを聞かされたのは、山南さんが切腹した後だった。




「介錯は総司がしたらしい」




伝えに来た平助君は、今にも泣き出してしまいそうなくらい顔を歪めていた。




やはり、山南さんは逃げ切れなかったんだ。




切腹の命令を出したのは土方さんだろう。




彼はどんな思いで、命令を出したのだろうか?




私は平助君に礼を言い、土方さんの部屋に向かった。







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