記憶の桜 -栄枯幻世-


「土方さん、よろしいですか?」




中に問いかけるが、返事はない。



「入りますよ」




襖を開けると、真っ暗な部屋の至る所に書類が散らばり、その真ん中に土方さんは座っていた。




「土方さ…」




「山南さんの奴…、笑って逝きやがった…」




苦しいはずなのに、山南さんは皆を哀しませまいと笑って逝った。




彼らしいと言えば、彼らしいけど…。







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