記憶の桜 -栄枯幻世-


中には右足を伸ばして座る涼とその右足のつま先を押す土方さんがいた。




「嘘つくんじゃねぇ!そう簡単に攣った足が戻るかっ!」




「あ゙いだ!嘘つきました!だから、思い切り押すのは、止めてください!!」




涼の嘘を見抜いた土方さんは、言葉を言い終えると同時に、涼の右足のつま先を思い切り押した。




どうやら、土方さんは攣った涼の足を戻そうとしていたらしい。




戻す痛みが激しいのか、涼は涙目で終始土方さんに訴えている。




まあ、当の本人はお構いなしのようだが…。







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