記憶の桜 -栄枯幻世-


「土方さん、どうしたんですか?」




彼は私の横に立ち、無限に広がる海を見つめる。



「いや、これからの戦いの為に、気を引きしめておかねぇといけねぇと思ってな…」



そうだ…。



薩長との戦いはまだ始まったばかりだ。



「そうですね…」



私は海を見つめる彼の顔を見上げた。





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