記憶の桜 -栄枯幻世-
彼は私に3人を紹介した。
右から斎藤一さん、山南敬助さん、井上源三郎さんと言うらしい。
「3人ともお前の事情を知ってるから、安心しろ」
つまり、さっき言っていた『これから紹介する奴ら』とは彼らの事らしい。
「よろしく頼む…」
寡黙で真面目そうな斎藤さん。
「よろしくお願いしますね、葛葉君」
優しそうだけど、眼鏡の向こうが怪しい山南さん。
「よろしく、葛葉君」
とても穏やかで優しそうな井上さん。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
互いに挨拶を終えると、彼らは自分の席に戻って行った。