あたしの彼は『ヒドイ男』
「そう言うなら、信じさせてよ。信じられるようなことをしてよ……!」
愛の言葉も愛情表現もなく、ただ抱き合うだけで信じていられるほど、私は強くないの。
嘘でもいいから好きって言ってほしいの。
些細な約束を、ちゃんと覚えていてほしいの。
それが、贅沢な叶わない望みだっていうなら、私はもうカズを愛し続ける自信なんてない。
ゆらりと、ふらつきながら立ち上がった。
視界の端に、カレンダーの今日の日付に自分で書いた、浮かれたピンクのハートマークがちらつく。
もう限界。そう思った。