カナリア鳴く空
そんな私の頭の中を呼んだと言うように、
「ママが帰ってくる前までの続き」
と、優衣が言った。

ああ、そう言う意味か…じゃなくて!

「――ちょっ、優衣…」

離れるどころか、優衣は私の背中に自分の両手を回してきた。

「ママは、寝てるんでしょ?」

そう言った優衣に、
「…そう、だけど」

私は答えた。

「じゃあ、いいじゃない」

「だからって…」

私は時々、優衣は2人いるんじゃないかって思う時がある。
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