カナリア鳴く空
空に視線を向ければ、三日月。

下に視線を向ければ、たくさんの街の灯り。

それはまるで、宝石のよう。

隣には優衣がいて…ああ、なんて言うシチュエーションなのだろう。

ゼータク過ぎて、そのうちバチが当たってしまうんじゃないだろうか?

ふいに感じた手のぬくもりに視線を向けると、優衣の手があった。

つながったそのぬくもりを握れば、握り返される。

私は優衣が好きで、優衣も私が好きなんだと感じる。

会話はなかったけど、お互いの気持ちがそれだけでも充分に伝わった。
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