カナリア鳴く空
優衣は自分のお腹を見つめると、そこに手を当てた。

「その時、私は避妊具をつけなかったと思うんだ。

だから…」

だんだんと、いたたまれなくなってきた。

忘れていたとは言え、私のせいでこんなことになるなんて。

「わたしがあきらめると思ってるんですか?」

優衣が私に視線を向けた。

「誠司さんの子供を、わたしがあきらめると思ってるんですか?」

私を見つめるその瞳は、強かった。

意思の強い瞳に、飲み込まれそうになる。
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